2025年(令和7年)7月19日(土)
7月は既にANAで富山へ飛んでいますが、猛暑の三連休に自宅で過ごすのは避けようと、航空券の安い小松空港へ飛びました。前回は5つ星旅館 山中温泉 花紫 の室内をご紹介しました。
続いて、館内と温泉をご紹介しましょう。到着したときに案内されたロビーは茶房としても利用されています。
研鑽を積んだティースタッフが入れるお茶がいただけるだけでなく、予約しておけば野菜寿司や厚焼き玉子、加賀棒茶カヌレ、上生菓子などの和のアフタヌーンティー(6,000円)も楽しむことができます。実際、それだけのために訪れている人たちにも遭遇しました。かなりのボリュームなので、宿泊の場合は夕食に差し障るかな。
茶房のカウンターとレセプションを隔てる壁のオブジェも素敵。
水が涼やかに落ちは貯まっていく仕掛け。冬の寒さにもしんとした静けさに彩りを与えるのかしら。
茶房の奥にはショップがあります。
いわゆる土産物店としてよりも、ここでしか買えないものを取り揃えていました。
山中塗の食器や、食事でも出された梅干やちりめん山椒、ドレッシングなど。
お茶や、ガラス食器、変わり種では仏師 長谷川琢士の作品もありました。
食事でも使われていたものですが、脚部分が九谷焼のガラス食器も素敵でした。
急須41,800円~、お猪口7,150円~と安くはありませんが、九谷焼の色遣いが活かされています。
チェックイン時間前で誰もいなかったので、まずは温泉の見学に行きました。私たちの部屋がある7階に露天風呂があります。
男女向かい合わせの扉はちょっと気になります。事実、男性側の引き戸が開けっ放しになっていて、歩いている足が見えたときもありました。
暖簾をくぐるとすぐに脱衣所なので、少し注意が必要です。アメニティは松山油脂のシリーズ。以前、娘に連れて行ってもらった別亭 やえ野で使ったことがありますが、ハーブ系の好きな香りとテクスチャー。ローソンで取り扱いがあることは知りませんでした。
内風呂と露天風呂がありますが、決して広くありません。
なによりカランがふたつしかないのと内風呂に近いので、とても気を遣います。でも、時間をずらして行けば、ほぼ遭遇することはありませんでした。
露天風呂はうまく日除けがしてあったので、猛暑でも快適に入ることができました。風は涼しく、置き石も3ヶ所ぐらいにいい高さで配置されていたのもよかったです。ただ、ここは2,3人の仲間内で入るのがちょうどいいと思いました。おそらくリニューアル時に造られたものだと思います。
入口手前には湯上り処がありますが、西向きなので夕方は暑い。
もうひとつ、大浴場が鶴仙渓に隣接する階下にあります。これがもとからあるお風呂だと思います。
入口手前には湯上り処。涼しく落ち着いた空間です。
さらに廊下を歩いて正面が男湯、左が女湯です。
入口が自動ドアなのには驚きました。
露天風呂も大浴場も、バスタオルはふんだんに置いてあるところは嬉しい。ただ、私はSDGsが気になるのであまり使わないのですが。
脱衣所の奥に洗面所があります。
一角に小上がりがあるので、赤ちゃん連れの人には助かると思います。ただ、10歳以下の子どもを連れては予約できないプランもあります。子どもの声は聞こえましたが、部屋食プランの他、個室に案内していたようです。これぐらいの価格帯からは、そういった配慮もあると嬉しいですね。
大浴場は眺望がないのが残念ですが、緑を感じることはできました。右奥に泡風呂があったのは、1度目に入ったときには気づきませんでした。
カランはじゅうぶんあります。ここだけでなく手前側にもありました。
温泉分析書によると、泉温45.2℃、無色澄明無味無臭の単純温泉で、加賀市山中総合福祉センターが源泉。翌日行っていますが、ここには隣接して日帰り温泉 菊の湯があります。
温泉は断然露天風呂が良かったですが、人が多ければ大浴場でゆっくり入るほうが寛げるでしょう。連休中、満室に近かっただろうと思いますが、人に会うことは少なかったので、うまく時間の棲み分けができていたかと思います。露天風呂のある7階が客室だったので、入っている人がいるかチェックできたことも幸いでした。
続く 【石川】猛暑の3連休に2連泊5つ星「山中温泉 花紫」-夕食編