英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【屋久島】JRホテル屋久島-室内編

2021年(令和3年)8月

 

負傷した足も回復していないのに、無理矢理屋久島行きを決行しています。

到着した日は、壮大なる大川の滝(おおこのたき)を見に行って終了。ホテルへ戻って来ました。

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屋久島にはハイクラスのホテルがとても少ないです。

まずは、屋久島の全貌を見てみましょう。赤で囲ったところを北から順に見ると、フェリーや高速船の玄関港となる宮之浦地区が、屋久島第一の町です。同行者はここへ泊り、白谷雲水峡へ行きました。

さらに時計回りに行くと屋久島空港があり、続いてやはりフェリーが寄港する安房(あんぼう)地区、そして北へ下るとハイクラスのホテルが2軒ある尾之間(おのあいだ)地区です。前回ご紹介した大川の滝(おおこのたき)は、時計回りにまだ進んだところにあります。

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イクラスと言っても、屋久島いわさきホテルが三ツ星と、JRホテル屋久島が四つ星です。もうひとつ sankara hotel&spa 屋久島 というラグジュアリーなホテルがあるのですが、この時期は最低でも1泊2食付5万円/人で、直前まで追いましたが空きは出ませんでした。

がっつり登山目的ではない人なら、JRホテル屋久島か屋久島いわさきホテルに二分されるのではないかと思います。

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海沿いに建つJR屋久島ホテルは、全46室の比較的こじんまりとしたホテルです。

www.ikyu.com

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中へ入ると真ん中が吹き抜けていて、それをぐるりと囲んで客室があり、中心部がロビーとなっています。

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屋久島に関する書籍や雑誌が置いてあるライブラリーコーナーもあり、小さいですが心地よいホテルでした。

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入り口脇には標高1,280mの国有林石塚95林班内に生息していた樹齢1,344年、樹高25mの巨大杉からとれた屋久杉のレリーフが飾られています。

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一方、屋久島いわさきホテルは山手にあり、JRホテル屋久島からも見えます。

こちらは125室の巨大ホテルで、屋久島・種子島のフェリーや路線バス、ツアーなども運営している巨大グループ会社です。

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中央に見える建物がそれ。思っていたよりもずっと離れていました。ランチぐらい歩いて行けるかと思っていましたが、広大な敷地なので入ってからバスで通ってもかなり距離があります。

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有名なのはいわさきホテルの方だと思いますが、思いのほか評価が低い。しかも原因を探ろうと楽天トラベルを見ると過去の口コミが削除されています。ただ、林 芙美子が小説「浮雲」で屋久島について「ひと月に35日雨が降る」と表現したほど雨の多い島なので、出掛けられないときには大きいホテルの方が過ごし方が見つかるのかもしれません。

 

宿泊3日ほど前にホテルから電話がかかってきました。

「山側の予約をいただいていますが、無料で海側にアップグレードできます。いかがでしょうか。」

おお!ひとり当たりわずか千円余り高いだけなのですが、屋久島だったら山の風景もいいかもしれないとケチっていたのです。だからこそ電話もいただいたのでしょうが、海側がやっぱりいいよね。

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JRホテル屋久島にしたのにはもうひとつ理由があります。いわさきホテルだとスタンダードプランだと3人は和室のみと言われたのですが(HP上では他のプランもあったのに)、こちらはエキストラベッドではない3人部屋がありました。

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カーテンを開けてみましょう。おお~!!!海だ~!!!

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南側を代表する山のひとつであるモッチョム岳も見えるのですが、ここからは撮り忘れていました。

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このときはただ海の景色を堪能していました。この景色で私が乗った第一便以降のフライトが欠航になっていたとは想像もできません。ただ、そういえばかなりの強風が吹いており、安房港のバス停では立っているのも難儀そうな人がいたことを思い出します。

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山も海も見えるいいお部屋です。カーテンを閉めているのは、羽虫が光に集まってくるからだそうで、夜は必ず閉めるように言われました。

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3人部屋使用でも椅子がふたつなのはちょっと残念。

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シンプルな造りは好感が持てますが、長期滞在には向かない点もいくつかありました。

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引き出しには予備のタオル、ドライヤー、金庫が収納されています。ということは、空いているのはドライヤー下の引き出しのみ。他にクローゼットがないのです。

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冷蔵庫は空。自動販売機はありますが、やはり値段は高め。もっと言うなら、焼酎なども4合瓶なら定価より300~500円ほど高い。徒歩15分ぐらいのところにスーパーがあるので、持ち込み必須かも。

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洗面所はごくシンプル。鏡に映っているバッグは温泉へ行くときに持って行くもの、そしてハンガーが見えますがコート類はここに掛けるしかありません。ただ、シューズドライヤーが備えてあったのは助かるかも。

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温泉にもアメニティーがあったので使いませんでしたが一通り揃っています。

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珍しかったのが薬用歯磨き。歯ブラシとセットになっているものに加えて、さらに備えてありました。

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いい加減に撮っていたので、気づかなかったのがこれ。その歯磨きの下にシートマスクがありました。紫外線の強い屋久島ならではですね。ポイント高し!!!2連泊だったので、使った分は補充してくれていました。

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洗面所の隣にトイレとお風呂。もちろん大浴場へ行ったので入っていません。

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1階の売店には、地ビール屋久島限定の焼酎も揃っていましたが、前述のとおりお値段高め。必要なものがあれば、翌日のツアーで観光センターに寄るのでそのときに。

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なんていったって、観光センターで買ったこの地ビールは720円→930円、やむを得ずここで買った焼酎が1,680円→1,980円だったし。ただ、肴にどうぞと飛魚の燻製をつけてくれましたけどね。

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夕食は17時半から30分刻みで予約できます。初日は18時半スタート。

1,2泊目のホテルの食事がひどかったそうなので、ここを選んだ私もとりあえずプレッシャーがありません(笑

 

JRホテル屋久島の紹介は、こちらにいい記事がありました。是非ご参考に。

tabizine.jp

 

温泉は、撮影不可だったので公式HPより。洗い場は充分にあり、今の時期なら4名程度入れる露天風呂が奥に見えていて、手前が室内側。トロトロの泉質でした。

 

一瞬、暴風雨に見舞われたときに露天風呂にいましたが、台風のとき、ここはどうなるんだろう・・・海のそば、向きもきっと考えられているんでしょうね。

次回記事はこちら。

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【屋久島】名瀑百選 大川の滝(おおこのたき)

2021年(令和3年)8月

 

長年の憧れ、屋久島へやってきました。

朝ご飯を食べ損ね、屋久島に到着してからお造り定食のランチで腹拵え完了。 

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せっかくの屋久島ですが、あいにく足の負傷のためトレッキングはできません。でも、同行者が4泊5日のところ私だけが2泊3日だったのですが、目まぐるしく天候が変わる屋久島で欲張る時間もなかったことは、かえって諦めがついてよかったとも言えます。 

トレッキングもウォーターアクティビティもなしだと、屋久島でできることはそう多くありません。ランチを食べた宮之浦が最大の町でしたが、特に見るところもなかったので、ホテルに荷物を置いてツアーに組み込まれていない(と思っていた)大川の滝へ行くことにしました。

 

JRホテル屋久島のチェックイン時刻は15時。まだ1時間半ほどあったので部屋へは入れず、30分後のバスでまだ先へ進みます。

30分ほどバスに揺られて終点が大川の滝です。おおかわではなくおおこと読みます。

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バス停のそばには、名水百選にも選ばれたという大川湧水(おおこゆうすい)を見つけました。ミネラルをあまり含まない超軟水で、屋久島の川では微生物も殆ど生存できないためにとても純粋な水です。なぜ微生物もほとんど生存できないかという話は、翌日のツアーで聞きました。

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バス停からは、すでに大川の滝が臨めます。

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降りるとき、帰りのバスは15時25分と告げられました。50分ほど滞在できるので時間は充分あります。降り立ったのは私たち3人ともうひとりの男性だけでした。

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大川の滝を遠めに見ながら歩き始めました。こうして遠景から近づいていくと、辿り着いた達成感があるんですよね。私の勘違いで翌日のツアーでまたここへ来るのですが、ツアーでは滝のごく近くまで車で行ってしまうので、ワクワク感がありません。

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橋の手前を右に行けば滝ですが、まずは橋の上から全貌を眺めましょう。バス停からは3分ぐらいです。

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思ったよりも迫力のある大川の滝。来てよかったね~と大興奮。このときはまだ、翌日のツアーに組み込まれていないと思っていたので、余計にね。

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橋から下を見ると大川が流れています。なぜか上半身裸の水着姿の外国人とすれ違いました。遊泳禁止だそうですが、きっと川へ入ったんでしょうね。どうやって来たんだろう?駐車場は下の川沿いだけど?

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下へ行くと、駐車場のそばにトイレが設置されていました。大川の滝はあちらと表示されています。

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屋久島の山はほとんどが国立公園だそうで、今はもう標高の高いところに住んでいる人はいないんだそうです。検索してみると、縄文杉へのトレッキングを荒川登山口からチャレンジする場合、かつてあった小学校跡などを通ることができるみたい。

訪れた人の記事がいくつかありましたが、興味深かったのはかつてその本校で教師をしていた人が傘寿になって再訪したこのサイトと、廃村などを巡っている方の記録サイト。私も行ってみたいなぁ・・・でも、無理なく縄文杉までアタックするには1泊するほうがいいらしい。山小屋で泊まるなんて、ますますもって難関。

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川沿いを進んでいくと、大川の滝が見えてきました。せっかく案内標識があるのに、ここからはあまり滝が見えないところが残念。

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大川の滝は落差88m。名水百選に加えて、日本の滝百選にも選ばれています。

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見えてきました!!!なかなかの迫力。思っていたよりもずっとずっと壮大です。

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よく見ると、岩場をさらに近づいたところに、ふたり座っていました。

え~!!!私も行きたい!!!負傷しているのがほんと残念でした。

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どこに?ほら、ここです。ワンピースにサンダル姿の若い女性だったので、簡単に行けるってことですよね。ここに座ってずっと眺めていても飽きないこの滝の魅力がわかるだけに、残念。

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座りに行った娘が撮った画像がこちら。左手の滝がさらにド迫力。

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滝壺への水量も豪快。さっきの外国人は、もしや滝行にでもチャレンジしようとしていたのかしら?

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山の方へ目を向けると、鹿を見つけました。・・・見えない?

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ど真ん中に茶色く見えるのが、それです。

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大満足の大川の滝。初日の私の屋久島観光はこれだけでしたが、30分バスに揺られてでも見に行くだけの価値ある滝でした。 

次回記事はこちら。

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【屋久島】ランチは「潮騒」でお造り定食

2021年(令和3年)8月

 

負傷した足も回復していないのに、むりやり屋久島行きを決行しています。

まずは先発隊を追って鹿児島空港で前泊しました。 

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翌朝、朝ご飯を食べるために早くに空港へ向かいました。

ところが、早朝から開いているのはロイヤルホストのみ。せっかく旅行に来てそれはないだろうと思ってウロウロしているうちに嫌気がさし、チェックインして中へ入ることにしました。

そこへまた、屋久島空港 強風のため引き返すことがありますと、条件付き運航のメールが届きました。Oh my Goodness!!!!

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タッチ&ゴーが利用できるはずだったので保安検査場へ向かいましたが、エラーが出て受け付けてもらえません。階下で自動チェックイン機を通すもダメで、列に並んで有人チェックインとなるたらいまわし状態。

というのも、相棒から屋久島行きの飛行機はタラップを上るので、サポートを依頼しておいた方がいいと言われていました。そのせいで、逆に歩き回るハメに陥ったのです(涙

松葉杖を外したばかりの足ではまだ下りの階段が難しかったので、エレベーター利用をさせてもらうことにしたのですが、一番に案内するから先に待機しておくようにと言われ、結局、朝ご飯を食べる時間が無くなってしまいました。

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鹿児島屋久島間はプロペラ機が飛んでいます。65人乗りなので、通常であれば三連休の好機にはなかなか予約が取れないのも頷けます。

強風時にプロペラ機、なんとなく心許ない・・・(画像は復路のもの)

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条件付き運航とアナウンスされただけのことはあって、このフライトもまたよく揺れました。鹿児島は雨でしたが、途中は曇り空。上がってしまえば、馬毛島の向こうに種子島も見え、上空ではさほど天候不良は感じられません。

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屋久島も見え、特に問題もなく着陸できるのでは?と思っていたのが甘かった。屋久島空港は海のそばなので、風の影響を強く受けるのです。それはもう、よくぞ着陸してくれたというほどの揺れで、無事到着したときには「ご心配をおかけしました」とアナウンスされたほどでした。

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屋久島空港はこんな小さな空港です。このときは無事に到着したことに安堵していただけでしたが、翌日参加したツアーで私の乗った便以降は全便欠航になったと聞きました。第1便は試しがてらたいてい飛ばすんだそうです。始発便を狙っての前日鹿児島空港入り、正解でした。

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さて、バスの1日券はカウンターか観光案内所で購入できます。でも、観光案内所ったって2畳ほどの掘立小屋。

ここで白谷雲水峡が閉鎖されていることを知りました。もののけ姫の舞台となった白谷雲水峡は人気のトレッキングコースです。事前の予報では前日よりもこの日の方が天気が良いはずでしたが、晴れ間も見えるこのお天気でまさかの閉鎖。相棒たちは前日、途中まででしたが行けたそうだったので、良かった良かった。

私も行きたいならつきあっていいよと言われたと思って1日券を買いに行ったのですが、負傷してから回復途上の私にはハードルの高い登山道だったようで、つたないLINEでのやり取りによる、まったくの誤解。バス停を降りたところでリタイアだっただろうと言われました(笑

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鹿児島空港からの山の風景です。右奥あたりが白谷雲水峡の方角。山の天気は変わりやすいと言いますが、恐らく閉鎖されたのは雨のためではなくて川の増水だったんじゃないかと思います。前日も増水で苔むす森太鼓岩まで行けなかったようなので。

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空港からのバスは種子島屋久島交通まつばんだ交通のふたつ。1日券を出しているのは種子島屋久のほうです。飛行機の到着はまったく無視したダイヤなところが困りもの。

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30分バスに揺られて島の中心地である宮之浦へ向かいました。待ち合わせは宮之浦港入口のバス停前にある屋久島観光センターです。たぶんここが、島内で一番多くのお土産を扱っているところです。

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隣にはふるさと市場もあり、こちらでもお土産を扱っています。いずれもレストランを併設。翌日のツアーではこちらのレストランで定食を食べました。

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お寿司が食べたかったのですが、夜からの開店か、その日によって違うというお店ばかりだったので、5分ほど歩いたお食事処 潮騒へ向かいました。

11時半の開店時間を前に4組ほどが並んでいたので、人気店なのでしょう。

tabelog.com

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屋久島は首折れサバが人気らしいのですが、飛行機も飛ばないほどなので海も見かけより時化ているのでしょう。この日の入荷はありませんでした。

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代わりに頼んだお造り定食 1,900円です。

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見てのとおり、いかにも新鮮そうなお造り。分厚目に切ったお造りはボリューム満点。

ただ、残念なことにご飯はいまひとつ。保温ジャーに入れっぱなしっぽい。

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バス停は潮騒のすぐ近くにあるので、バス移動の必要がある場合は事前にチェックしておきましょう。

私たちは、滞在40分でお店を出ました。ホテルへ移動し、さらに30分後のバスでその先へ行く予定です。

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車窓からの風景です。そこそこ晴れているように見えるのに、飛行機は欠航、白谷雲水峡も閉鎖。屋久島は周囲130kmの五角形に近い島ですが、1,000m超の山が40数座あり島の90%が山林という地形です。そのため、見かけではわからない自然の影響を受けているのだろうと思います。

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中心部の宮之浦では気づかなかったことですが、バスで南下していく中で集落に特徴があることに気づきました。

2階建て家屋がなく隣家との距離がかなり近くて、かつ密集しているのです。

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その上で生垣に囲まれているところも多かったのは、ツアーで聞いたところによると台風対策だということでした。そして、聳え立つ山が防いでくれるのか台風の被害はあまりないということでした。

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もうひとつ特徴的だったのがお墓。車窓からは遠くてわかりにくいのですが、お供えの花が超派手。島内に菊を栽培しているところがなく高価なので、庭に咲く花を活けるからだそうです。そして、お墓参りは毎日行くそう。若い世代では廃れていっている文化と聞きましたが、年配者は今も続けており、安否確認代わりにもなっているという話でした。

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宮之浦からバスで揺られること約1時間。宿泊先のJRホテル屋久へ到着です。

次回記事はこちら。

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【屋久島】ANAプレミアムクラスの旅 悪天候!条件付き運航で鹿児島空港へ

 2021年(令和3年)8月

 

憧れの屋久島へ行ってきました。

え?屋久島?その足で?

そう気づいてくださったなら、この記事 ↓ をお読みですね。ありがとうございます。ハイ、わたくし、人生初の松葉杖生活を送っていました。 

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実は手術の相談をしているとき、粗忽者を棚に上げて、さらに恥の上塗りとも言える質問をしておりました。

 

「私、旅行の予定があるんですけど、間に合いますか?」 

「どちらへ?」 

屋久島なんですけど・・・」 

「山登り?」

 

とてもじゃないけどここで「ハイ」とは言えず、ごにょごにょと

「行けさえすればそれで済む行程なんですけど・・・」と濁す私。

 

どうしても行きたかったのには、珍しく一緒に行くと言った娘が来月独立する予定で、家族最後の旅行計画だったんです。

先日行った羅漢寺の下り道が滑りやすく、かなり怖い思いをしたので、もう無茶はできないとすっかり自信喪失しており、トレッキングには二の足を踏んでいました。 

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なのになぜ屋久島?

その昔、勤め先では毎年社員旅行があり、屋久島が計画に上がったのですが、出発1ヶ月を切ったところで業務上の急な都合のために取り止めとなったことがあったのです。

 

いつでもいけると思いきや、いざ自分で行こうとすると屋久島は最低2泊必要。休めない私は3連休を狙うしかありませんでしたが、そのチケットを押さえるのは至難の業。それこそ航空券の予約開始とともに動く必要がありました。

それが、このコロナ禍で夏休みというのに直前でも予約できることに気づきました。またとないチャンスに相棒も珍しく乗り気を見せ、留守番となる娘に声を掛けると「私も行きたい!」と。

 

ただ、娘が加わったことで、私だけが予定から外れることになってしまいました。娘と相棒は4泊。私だけが遅れて2泊。でも、今思えばそれが幸いだったのでしょう。

手術後最初の診察で、2週間後の診察時には少なくとも片杖にはなれるだろうと聞いたので、一縷の望みを託して旅行はキャンセルせずにいました。そして2度目の診察は出発前日。

 

恐る恐る診察室へ入ると、あっさり「今日から歩きましょう」

 

え???

 

無茶をすると腱が再断裂する恐れはあるものの、ほぼ差し支えないと。シーネでの固定は外し、松葉杖は回復に合わせて片杖でも、なしでもいいとのこと。やったー!

とはいえ、久々に体重をかけたその足は、すっかり筋肉も衰えてやせ細っていました。立つことすらおぼつかない状態でしたが、旅行へ行くなら杖はないほうがいいに決まっている。

 

慌てたのが行程でした。改めて見直すと、仕事を終えその日のうちに鹿児島まで飛んでしまう計画を立てていたのですが、タイトに移動してもチェックイン締切まで30分というギリギリの時間。

さらに直前にメールが届いたことには、視界不良による天候調査が入っている便とのこと。場合によっては、引き返す可能性のある条件付き運航ということでした。

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現地の天気予報も悪く、先発隊がいなければキャンセルしていたような日でしたが、私は行くしか選択肢がなかったので、とりあえず電車の遅延もなく空港に到着したことに安堵しました。

出発の65番ゲートはANA FESTAの隣。タイトな行程なので、夕食はプレミアムクラスでの機内食を当て込んでいましたが、天候不良もあってガラ空き。

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今はコロナ禍による欠航となっているこの最終便、無事飛べていて本当に良かったということを後日知ります。今はひとまず、乗り込みましょう。

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プレミアムクラス全8席のうち、私を含め3席しか埋まっていませんでした。当日朝まで予約が入っていた席も空席だったので、条件付き運航を嫌ってキャンセルしたのでしょう。それが賢明、というような日でした。

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離陸後、かなりの揺れが続きました。機内食もナシかもしれない、晩ご飯は食べそびれるかもしれないと心配しましたが、和歌山上空へ差し掛かったころ、揺れの治まったわずかの隙に配られました。

お味噌汁は揺れに備えてごく少量、プラスチックの蓋付きで提供されています。ちゃっかりスパークリングワインももらっていますが、グラスもプラスチック。

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●卵焼き ●モロヘイヤ浸し イタヤ貝、青紅葉麩 ●赤魚酒粕焼き ●すごもろこ唐揚げ 

●鶏肉 ゴーヤ味噌 ●沖縄蒲鉾 ●玉子チーズ寄せ ●ツナ 胡瓜 蓮根 梅肉掛け ●トマト豆腐 ●枝豆

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●厚揚げ 蟹 沖縄もずく 銀餡 ●とうもろこしご飯

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最近気づいたことですが、私の場合ほかに集中できるものがあれば飛行機への恐怖心はかなり薄れます。たとえば、国際線であれば映画を観ていれば大丈夫。

今回は運ばれた後に再び揺れがひどくなったので、お味噌汁がこぼれないように蓋で押さえ、ワインも倒さないようにと考えていると、怖がっている暇はありませんでした。それよりも、このあともう晩ご飯を確保する機会がないとわかっていたので、とにかく食べるぞ、と思っていました。コレ、今やかなりの強心臓?!

 

引き返すかもしれないと言われていたとおり、着陸までもかなり揺れましたが、酔っていたのも良かったのでしょう。赤ワインまで飲みいい気分になったころで鹿児島空港へ到着しました。

 

鹿児島空港到着後、かごしま空港ホテルへ宿泊予定でした。評価はあまり良くありませんでしたが、翌朝早くのフライトを予定していたので、選択の余地はありません。

ところが、送迎の電話をしようとしても、電話が不通なのです。スマホ画面はアクセスできないという表示になるだけ。空港のfree wi-fiには繋げても、電話がどうしてもかからない。空港なのに圏外?その場合もはや wi-fi とか関係ないの?国内でこんなトラブルに遭遇するとは思わなかった・・・(涙

 

まだまだ痛む足でウロウロしながら弱り切っていましたが、空港内に公衆電話を見つけて無事通話完了。

ホテルまでは車で3分。徒歩でも10分ほどで着くのですが、なんせ松葉杖を手放したばかり。最終便だった上に外はそぼ降る雨。続々と人気がなくなっていくので本当に焦りました。

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見るからに安っぽいかごしま空港ホテル。でも、辿り着けただけで御の字でした。心底ホッとして部屋へ向かいます。

travel.rakuten.co.jp

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こんなホテルでもアップグレードなんぞしていただけて、ツインの部屋を用意してもらえました。入ったらすぐ、ベッドなんだけどね。

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シーネで固定した足から包帯を外したばかりだったので、こんな狭いバスタブでシャワーを浴びるのも怖く、それもパス。

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ひとりでホテル泊は苦手なのに、ほろ酔いと最後のドタバタで疲れ切っていて、何も考えることなく、即、眠りに落ちました。

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翌朝、一番のフライトで屋久島へ飛びます。

次回記事はこちら。

fuwari-x.hatenablog.com

 

日本酒禁酒前の最後の1本は、佐賀県鹿島市 馬場酒造場【能古見】

2021年(令和3年)7月11日(日)購入
 
1ヶ月ほど前、ようやく今年の夏の日本酒禁酒に入りました。
このころは今よりも暑さが厳しく、日本酒を飲む量も減ってきていました。
日本酒を選ぶ基準は、できるだけ飲んだことがないお酒と決めているのですが、活性生が大好きなので、最後の1本はこちらにしました。
 
【能古見(のごみ)】特別純米酒のごみスパークリング

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 原料米 佐賀の舞
 精米歩合 58%
 アルコール度数 15度
 日本酒度+3 酸度1.8
 製造年月 2021年7月
 3,080円(税込)
 

これが、因縁の1本だったんです。

活性生の開栓の仕方ってご存じでしょうか。封をしたまま目打ちなどで穴を開け、5分ほどじーっと活性が落ち着くのを待ってから、やっと開けるのがセオリーなんです。

でも、それまで失敗したことがなかったので安易に開けて失敗したことが2度あります。その1本がこれでした。

天井まで栓が飛び、壁やらなにやらあちこちに噴出し、半分以上を失ってしまった古見。 

fuwari-x.hatenablog.com

 

あの衝撃から、もう3年も経っているとは思いも寄りませんでした。 

その後もう一度失敗したのが、去年の禁酒前の最後の1本大信州でした。

こちらは動画もつけてあります。よろしければぜひ。 

fuwari-x.hatenablog.com

 

今回は、その失敗が活きました。そーっと活性が落ち着くのをやり過ごすこと5分。

無事開栓を終えました。

活性している様子を撮ってみましたが、なかなか難しい・・・

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前回よりも少し辛口に仕上げてあるようです。

シュワシュワ感が楽しめて、いい最後の1本になりました。

冬までしばらく日本酒は禁酒しますが、今年は3ヶ月ぐらいしかできないかなぁ。

 

滋賀県高島市 福井弥平商店【萩乃露】

2021年(令和3年)7月4日(日)購入

 

7月に入ってもまだまだ今年は飲んでいました。

でも、真夏に禁酒しなかったら、もう飲まずに済ませられる時期がなくなってしまうので終わりにしなくちゃと思いつつ、帰りが遅くなった日にお詫びに買って帰ったのがこちら。

 

滋賀県高島市 ㈱福井弥平商店

【萩乃露】槽場直汲み 中汲み無ろ過生 辛口特別純米2021

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 精米歩合 60%
 アルコール度数 17度
 3,080円(税込) 
 
美しい棚田の風景が見られるHPなのですが、この高島市へは一度訪れたことがあります。その昔、田舎暮らしを検討したことがあり、長野県や山梨県には何度も足を運びました。一方で、ふともっと近場でもいいかもしれないと調べてみたのがちょうど近隣。
グーグルマップで見てみると、新しくて雰囲気の良いカフェがいくつもできていたので、同じように移住を考えた人たちが展開しているんじゃないかと勝手に想像しました。
琵琶湖西岸の湖西線沿いは、対岸の近江八幡などの田園風景とは異なり、比良山系の麓で寒さの厳しいところです。子どものころは、比良山や朽木村へ林間学校などで何度も訪れており、懐かしい場所でもあります。
 
この萩乃露は近江の良質な米と、比良山系の甘みのある柔らかな伏流水を使用し「酔うための酒ではなく、味わうための酒を」を信条に、飲むほどに良さがわかる、まろやかで旨みがあり、しかも後味のすっきりした酒を目指したお酒です。
 

三重県大台町 元坂酒造【八兵衛】

2021年(令和3年)6月20日(日)購入

 

このところ、アルコールを飲むこともほとんど惰性。美味しいというよりは習慣的に飲んでいるようなもので、かといって止められるかと言えば止められない。

そんな中でも楽しんで飲めるのが日本酒で、なかなか禁酒に入れませんでした。去年だと、3月15日で止めているというのに。 

fuwari-x.hatenablog.com

 

いそいそと買いに行った日本酒。

選ぶ基準は、飲んだことがないもの。

 

三重県大台町 元坂(げんさか)酒造㈱

【酒屋 八兵衛】雄町純米大吟醸生原酒

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  原料米 岡山県産雄町
  精米歩合 50%
  アルコール度数 16度
  製造年月 21年4月(2020年度醸造
  3,565円(税込)
 
前回の千葉同様、三重のお酒を買うのも珍しく、備忘録をつけだしてからは初めて。
この酒蔵のある「大台町」という住所は、近畿圏に住んでいれば思い当たる人も多いはず。多雨で有名な大台ヶ原の近くなのだろう。
地図を確認してみると、大台ケ原からは割と離れていて、むしろ伊勢神宮まで車で30分、20km余りという位置ではありますが、水の恩恵は多分に受けているのでしょう。
 
記されている言葉は、
 
 酒屋八兵衛は「グラス一杯の驚きよりも一晩の安らぎ」をコンセプトに、
 飲み飽き・飲み疲れのない、日常に寄り添うお酒を目指しています。
 夜明けまでの長い時間、新しく心細い日常の中で懸命に闘い、
 情熱と活力の灯火で世界を照らし続ける飲食業の皆様に感謝と希望を込めて。
 
コロナ禍での製造ということで、喘ぎ苦しむ飲食業の人へのメッセージが刻まれています。というのも、出荷先の約60%が三重県内の料飲店や伊勢志摩など観光地のホテル・土産店、残り約40%が県内外の地酒専門店ということで、影響もかなり受けているということなのでしょう。