英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【屋久島】ANAプレミアムクラスの旅 悪天候!条件付き運航で鹿児島空港へ

 2021年(令和3年)8月

 

憧れの屋久島へ行ってきました。

え?屋久島?その足で?

そう気づいてくださったなら、この記事 ↓ をお読みですね。ありがとうございます。ハイ、わたくし、人生初の松葉杖生活を送っていました。 

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実は手術の相談をしているとき、粗忽者を棚に上げて、さらに恥の上塗りとも言える質問をしておりました。

 

「私、旅行の予定があるんですけど、間に合いますか?」 

「どちらへ?」 

屋久島なんですけど・・・」 

「山登り?」

 

とてもじゃないけどここで「ハイ」とは言えず、ごにょごにょと

「行けさえすればそれで済む行程なんですけど・・・」と濁す私。

 

どうしても行きたかったのには、珍しく一緒に行くと言った娘が来月独立する予定で、家族最後の旅行計画だったんです。

先日行った羅漢寺の下り道が滑りやすく、かなり怖い思いをしたので、もう無茶はできないとすっかり自信喪失しており、トレッキングには二の足を踏んでいました。 

fuwari-x.hatenablog.com

 

なのになぜ屋久島?

その昔、勤め先では毎年社員旅行があり、屋久島が計画に上がったのですが、出発1ヶ月を切ったところで業務上の急な都合のために取り止めとなったことがあったのです。

 

いつでもいけると思いきや、いざ自分で行こうとすると屋久島は最低2泊必要。休めない私は3連休を狙うしかありませんでしたが、そのチケットを押さえるのは至難の業。それこそ航空券の予約開始とともに動く必要がありました。

それが、このコロナ禍で夏休みというのに直前でも予約できることに気づきました。またとないチャンスに相棒も珍しく乗り気を見せ、留守番となる娘に声を掛けると「私も行きたい!」と。

 

ただ、娘が加わったことで、私だけが予定から外れることになってしまいました。娘と相棒は4泊。私だけが遅れて2泊。でも、今思えばそれが幸いだったのでしょう。

手術後最初の診察で、2週間後の診察時には少なくとも片杖にはなれるだろうと聞いたので、一縷の望みを託して旅行はキャンセルせずにいました。そして2度目の診察は出発前日。

 

恐る恐る診察室へ入ると、あっさり「今日から歩きましょう」

 

え???

 

無茶をすると腱が再断裂する恐れはあるものの、ほぼ差し支えないと。シーネでの固定は外し、松葉杖は回復に合わせて片杖でも、なしでもいいとのこと。やったー!

とはいえ、久々に体重をかけたその足は、すっかり筋肉も衰えてやせ細っていました。立つことすらおぼつかない状態でしたが、旅行へ行くなら杖はないほうがいいに決まっている。

 

慌てたのが行程でした。改めて見直すと、仕事を終えその日のうちに鹿児島まで飛んでしまう計画を立てていたのですが、タイトに移動してもチェックイン締切まで30分というギリギリの時間。

さらに直前にメールが届いたことには、視界不良による天候調査が入っている便とのこと。場合によっては、引き返す可能性のある条件付き運航ということでした。

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現地の天気予報も悪く、先発隊がいなければキャンセルしていたような日でしたが、私は行くしか選択肢がなかったので、とりあえず電車の遅延もなく空港に到着したことに安堵しました。

出発の65番ゲートはANA FESTAの隣。タイトな行程なので、夕食はプレミアムクラスでの機内食を当て込んでいましたが、天候不良もあってガラ空き。

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今はコロナ禍による欠航となっているこの最終便、無事飛べていて本当に良かったということを後日知ります。今はひとまず、乗り込みましょう。

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プレミアムクラス全8席のうち、私を含め3席しか埋まっていませんでした。当日朝まで予約が入っていた席も空席だったので、条件付き運航を嫌ってキャンセルしたのでしょう。それが賢明、というような日でした。

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離陸後、かなりの揺れが続きました。機内食もナシかもしれない、晩ご飯は食べそびれるかもしれないと心配しましたが、和歌山上空へ差し掛かったころ、揺れの治まったわずかの隙に配られました。

お味噌汁は揺れに備えてごく少量、プラスチックの蓋付きで提供されています。ちゃっかりスパークリングワインももらっていますが、グラスもプラスチック。

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●卵焼き ●モロヘイヤ浸し イタヤ貝、青紅葉麩 ●赤魚酒粕焼き ●すごもろこ唐揚げ 

●鶏肉 ゴーヤ味噌 ●沖縄蒲鉾 ●玉子チーズ寄せ ●ツナ 胡瓜 蓮根 梅肉掛け ●トマト豆腐 ●枝豆

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●厚揚げ 蟹 沖縄もずく 銀餡 ●とうもろこしご飯

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最近気づいたことですが、私の場合ほかに集中できるものがあれば飛行機への恐怖心はかなり薄れます。たとえば、国際線であれば映画を観ていれば大丈夫。

今回は運ばれた後に再び揺れがひどくなったので、お味噌汁がこぼれないように蓋で押さえ、ワインも倒さないようにと考えていると、怖がっている暇はありませんでした。それよりも、このあともう晩ご飯を確保する機会がないとわかっていたので、とにかく食べるぞ、と思っていました。コレ、今やかなりの強心臓?!

 

引き返すかもしれないと言われていたとおり、着陸までもかなり揺れましたが、酔っていたのも良かったのでしょう。赤ワインまで飲みいい気分になったころで鹿児島空港へ到着しました。

 

鹿児島空港到着後、かごしま空港ホテルへ宿泊予定でした。評価はあまり良くありませんでしたが、翌朝早くのフライトを予定していたので、選択の余地はありません。

ところが、送迎の電話をしようとしても、電話が不通なのです。スマホ画面はアクセスできないという表示になるだけ。空港のfree wi-fiには繋げても、電話がどうしてもかからない。空港なのに圏外?その場合もはや wi-fi とか関係ないの?国内でこんなトラブルに遭遇するとは思わなかった・・・(涙

 

まだまだ痛む足でウロウロしながら弱り切っていましたが、空港内に公衆電話を見つけて無事通話完了。

ホテルまでは車で3分。徒歩でも10分ほどで着くのですが、なんせ松葉杖を手放したばかり。最終便だった上に外はそぼ降る雨。続々と人気がなくなっていくので本当に焦りました。

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見るからに安っぽいかごしま空港ホテル。でも、辿り着けただけで御の字でした。心底ホッとして部屋へ向かいます。

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こんなホテルでもアップグレードなんぞしていただけて、ツインの部屋を用意してもらえました。入ったらすぐ、ベッドなんだけどね。

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シーネで固定した足から包帯を外したばかりだったので、こんな狭いバスタブでシャワーを浴びるのも怖く、それもパス。

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ひとりでホテル泊は苦手なのに、ほろ酔いと最後のドタバタで疲れ切っていて、何も考えることなく、即、眠りに落ちました。

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翌朝、一番のフライトで屋久島へ飛びます。

次回記事はこちら。

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