モントリオール空港へは30分ほど遅れて到着しました。夕方にVIA鉄道に乗ってケベックシティーへ行くので、モントリオールはあまり真面目に調べていません。とりあえず市内へ行くには747番のバス乗り場を目指します。
747番のバスの運賃は調べ切れていませんでした。ドライバーに直接払うとか、1回券3.25CADだとか、はたまた10CADだとか・・・ でも、到着して券売機を操作してみると空港からは10CADの1日券一択でした。(週末券と3日券もあり)

バス停は空港の外れ。ターンテーブルで荷物を引き取ると、そのまま奥へ進んでいけばバス停です。8:12のバスで市内へ向かいました。40~50分ほどかかります。


地図でバスのルートを見ると、どこで降車すればよいのかわかりやすそうでしたが、実際に行ってみると市内に入ってからはバス停の間隔が短いからか案内が飛ばされたりして、ちょっと戸惑いました。
中央駅に近いバス停René-Lévesqueで降車すると、ものすごい冷気。寒くて歯がガチガチ鳴るほどで、思わずありったけの服を取り出して着込みました。到底、長くは歩けそうにありません。でも、地図を見てもいまひとつよくわからない。そう遠くないはずだったので聞いてみると、次の通りを右というので行ってみました。確かにコンコースに入りましたが、地下鉄っぽくてVIA鉄道につながっているのかどうかよくわわかりません。
そこへ長身の黒人女性が近づいてきました。どこから来たの?と聞かれたので日本だと答えると、なんと日本語で話してくれました。沖縄でJET(小学校で英語サポートの仕事)として3年住んでいたんだそうです。
VIA鉄道の案内所まで連れて行ってくれて、荷物が預けられるかも聞いてくれました。ありがとう~ 寒くてかなり疲弊していたので、本当に助かりました。
実は、モントリオールだけでなくバンクーバーでも荷物を預けるのは大変です。以前は駅にコインロッカーがあったようですが、テロ後の対策で撤去されたそう。
ただ、空港からの747番バスの終点バスターミナルにコインロッカーがあることと、VIA鉄道の利用者用の荷物預け所があることはわかっていました。VIA鉄道の方は預けられる予約クラスが決まっているというようなことも書かれており、ちょっと不安でしたがこれで一安心。
荷物預け所は、インフォメーションの左に乗車券売り場があって、さらにその左です。Bagagesと書かれているのが見えます。
夕方の予約票を見せると、ひとつ6CADで預かってもらえました。荷物預け所の営業時間は7:30~18:30です。
ホッとして、朝ご飯を食べるためにジャン・タロン市場へ向かいました。テイクアウトできるお店も多く、そこで食べることもできるとガイドブックには魅力的に書かれていました。
でも、ほんとガイドブックの地図って曖昧。散々迷って人に聞いてやっと到着したら、すんごい遠回りしていましたよ・・・ そしてこのジャン・タロン市場の寂れていることといったら。
時期なのか時間なのか閑散としていましたが、それでも日本人観光客がシーフードの店でなにやら注文していました。私たちはチーズだけ買ってさっさと次を目指します。ちなみにこのチーズはカマンベールだと言われましたが、めちゃくちゃ美味しかったです。
次に向かったのはサン・ドニ通り。パリを彷彿させるおしゃれな通りだそうで、8時から開いているという1軒を目指しました。でも、ない。ガイドブックを見直すと徒歩15分と書いてあったのですが、もっと歩いても、ない。
通り過ぎたオーガニックスーパーまで戻るとイートインコーナーがあったので、諦めてそこで食べました。パニーニとミネストローネふたつで12.03CAD(1,018円)。トイレも鍵を借りて利用させてもらいました。


見つけられなかったお店は、帰りに写真を撮ったまさにこの場所にあったようです(向こう側ではなくて、私が立っているその背後)。でも、まったくわからなかったな・・・
テラス席があると思い込んでいたから気づかなかったのかもしれませんが、開いている店はほとんどなかったんだもの。
いずれにせよ、これのどこがパリを思わせるのかとぐったり。ヨーロッパとカナダとはまったく違うよ。こじんまりしたヨーロッパの街がやっぱり私は好きだな。駅だってこんなふうにだだっ広くて、北米仕様って感じがするもん。
美味しい食事にありつけなかった自棄もあって、毒づく私。よくよく調べてみると、カルティエ・ラタンと呼ばれる場所は、私が進んだ方向とは反対だった・・・ あぁ、私にはよくある話だ。
次は旧市街へ向かいます。
20年前、ノートルダム聖堂を中心にして、クリスマスハウス専門店やスーパーなど、くっきりと歩いた場所を覚えています。小学生だった子どもたちを連れたフリープランで、当時狭い範囲をくるりと歩くぐらいしか海外旅行のスキルもありませんでしたから。
でも、地図にマルシェと書いてある場所を手掛かりにしようと行ってみたところ、大きなショッピングモールではないか。かつては船の入港の目印になったというこの建物は、市庁舎や連邦政府議会場などを経て、現在の姿になったそうな。
う~ん。あのスーパーはどこにあったんだろう?
港の記憶はまったくありません。
シルク・ドゥ・ソレイユの劇場があったり、サイエンスセンターがあったり、観光地として整備されたような場所になっていました。


おお!このジャック・カルティエ広場は覚えてる!このあたりを馬車で走ったはずだけど、ここ以外、ほとんど石畳がなくなってしまってる・・・ あちこち工事中で掘り返しているのは舗装工事なの?
もっと狭い道だった気がしたのだけど、記憶にあるような道は見当たりません。
通りかかった建物の傍で「ここ、有名店だよ」と言っているのが聞こえました。
Tommy Café です。
なんとなく雰囲気もいいし、ちょっと休憩に入っちゃおう。
ラテを頼んだら、小さなグラスに入れられて出てきました。

しばしの休憩のあとノートルダム聖堂へ向かうと、 馬車が停まっていました。
馬車はまだあるのね。長男はモントリオールで高熱を出して寝込んでしまい、娘だけ連れて乗ったのを覚えています。蚤だらけの毛布を見て、あれ以来馬車は乗らなくなったけど。
ノートルダム聖堂の中も覚えています。ブルーの色調が美しく是非見たかったのだけど、6CADと見たとたん、がっかりした旧市街にお金を落としてやるものかと引き返しちゃいました。突然ケチ臭くなる私たち。

代わりにサン・ジョセフ礼拝堂へ向かいます。1日券を持っているのでどこへでも出掛けられるのがいい。充分元を取ったと思います。

最寄りのCôte-des-Neiges駅の傍に、マルシェが見えました。おお!ジャン・タロン市場もこんなふうに青果物もあると思っていたのよ~
しかも、絶対に勝って帰ろうと思っていたメープルバターが安い!ドライフルーツも買っちゃいました。


ちょっと気を取り直せたせたので、元気にジョセフ礼拝堂へ進みます。
ここは毎年200万人もの人が訪れるそうですが、このとおり閑散としています。やっと春の兆しが見え始めたところだもんね。
礼拝堂まで上がるのはかなりの段数がありましたが、モントリオールを一望しようと、頑張って上りました。だって、ほとんどなにも見てないもんね。
見下ろすと左手にセント・ローレンス川も見えますが、ちょっと曇り空。


中はモダンな造りです。


帰りは百貨店などが集まるPeel駅へ回りましたが、地下から入るとわかりにくかったので、もうここでおしまい。このクライスト・チャーチ大聖堂の地下にもショッピングモールが広がっているようなんですけどね。

ここからモントリオール中央駅までは10分足らず。VIA鉄道出発まであと40分ほどです。