国立モスクを出て3分も歩けばイスラム美術館が見えてきます。クアラルンプール駅からでも7~8分で到着できると思います。
国立モスクと同じく白が基調の建物。イスラム文化に触れていないはずはありませんが、イスラム美術館と言われると初めての響き。
そうそう。こういったカリグラムはアルハンブラ宮殿でも観ました。
入ってすぐのチケットカウンター。すっきりと広い空間です。入場料の14MYRはわずか400円足らずです。
2階へ上がると、まず各国のモスクのミニチュアが展示されていました。
モスクにはなじみがないので、どれを見ても興味深い。こちらは回廊に囲まれた広大な敷地のモスクです。
エメラルドグリーンのこちらは、大部分に屋根があり、広場だけがオープン。ゴージャスですね~
こちらは淡いあずき色のドームですが、造りはトルコのブルーモスクに似ているかも。右のモスクは入口がゴージャス。
唯一見てわかったのがこちら。インドのタージ・マハル。ガラスにどこのものか貼ってあったのですが、撮っておけばよかった~
コーランも展示されていました。金色の豪華な文字。コバルトブルーと金が特徴的です。
丸いものもありました。
こちらは携帯用のようですが、どれも金文字が美しい。
レザーのブックカバーも豪華です。
懐刀だったのか美しい鞘付の刀。
斧にも鞘があったのか?こちらは木製タイプです。
衣裳も見慣れないもので興味深い。
モンゴル女性の装飾品です。男性の甲冑ならまだしも、これも相当重量があるはず。
テキスタイルの紹介もありました。だいたいは赤が基調ですね。
こちらは中央アジアのテキスタイル。
マレーシアの婚礼前夜の用意。儀式があるんでしょうかね?
17世紀末から18世紀にかけてインドを支配していたトルコ系イスラム王朝、ムガル帝国の王・・・?
ターキッシュブルーのタイルや食器も目を引きました。各種ブルーが本当に美しい。
私は詳しくはないものの食器がとても好きなので、こうしたものを見るのはとても楽しいです。家には20年以上使っているものも多く、多少高いものでも丁寧に使えば安い買いものだなぁとつくづく思うのです。
こちらは現代で使うなら花器になると思いますが、これに負けないように活けるなら、今の季節はカサブランカあたりかな。
食器は古さを感じさせないデザインが多かったです。ショップでも売っていましたが、めちゃくちゃ安もんチックで、全然ちがーう。
こちらのように、美しい透かしの入った食器もありました。中国伝来のものも多かったです。
展示室はこんな雰囲気。人も少ないし、ゆったり過ごせます。ただでさえいい加減に見学する私たちがざっくり回っただけですが、それでも1時間以上かかりました。
展示室のある部屋から降りるときにこのドームが見えました。まさにイスラム教の色調ですね。
写真に残っているドームはこのふたつですが、いずれもこのこの場所とは違ったので、どこだったかわかりません。
中庭もあって、ゆったりとした空間なのが見てとれるかと思います。とてもおススメの場所です。
このあと、予定していたオーキッド・ガーデンへ行こうと思って歩き始めました。美術館のドアマンの人が教えてくれた道は、私が調べたのとは違いましたが、どちらからも行けるのだろうと歩き始めました。所要時間は13分だったはず。ブーゲンビリアがきれいな道を歩きます。
この実、なんでしょう?棕櫚(しゅろ)の木に似ていますが、実のすぐ傍にある葉を見ると胡椒っぽい。いずれにせよ、調べてみるとこの手の実が生る木が多いようです。
10分ほど歩きましたが、あまりに暑かったのでオーキッド・ガーデンは断念することにしました。帰り道、イスラム美術館のドアマンに見つかると嫌だったので、向かいの駐車場を抜けていこうと思ったら、国立ムスクの裏口に突き当たってしまいました。前を歩いていた観光客っぽい数人が入って行ったので、私もヒジャブの代わりに帽子をかぶって、そうっと通り抜けしちゃいました。モスクってものすごくいっぱいで入口の階段があるんですよ~
降車したバス停へ戻り、無料バスGO-KLを乗り継いで、ブキッビンタン駅へ向かいました。やはりショッピングの中心地はその周辺なので、お土産を物色しに出向いたのです。前回泊まったマリオット・ホテルはこの界隈だったので、どこもよく覚えていました。
誤算だったのは、帰ろうと思ったときに豪雨になったこと。1時間ほど雨宿りすることになりました。無料バスはショッピングモールのパビリオンの向かいのバス停から出るのですが、傘を持っていてもそこへ辿り着けないほどのスコールです。最近の日本のゲリラ豪雨は、まさにこの降り方ですね。すっかり日本も熱帯か亜熱帯になっちゃったんでしょう。
無料バスだと2つルートを乗り継がなくてはならないので、小雨になるのを待って電車で帰ることにしました。でも、ホテル近くにMuzium Negara駅があるSUNGAI BULOH線を目指したつもりがここはモノレール駅。路線表示の色が緑と黄緑なので失敗しちゃいました。しかもモノレールの方が本数は少ないし、たぶんMRTのほうが安いので、5MYR(135円)といえどもなんとなく悔しい・・・(交通費嫌い)
しかも、これだけ待つんだったら無料バスを乗り継いだ方が早かったかもと、内心イライラ(筋金入りの交通費嫌い)。乗ってもまた遅いし、大回りするし。
そんなわけで、アフタヌーンティータイムも残り20分になってホテルへ戻りましたが、初モスク、イスラム美術館、ブキッビンタンへの再訪など、思いの外、がっつり行動して大満足の1日となりました。
翌日には帰国。目当てのクアラルンプール空港のラウンジが待っています。