2020年(令和2年)10月16日(金)
ひたすら慎ましいStay home生活を送り、到底出掛ける気にもならずにいたはずが、近場で動けばいいのではないかと思い立った途端、2~3週間間隔で7つものホテル泊を予約した私。まったくもって猪突猛進型(苦笑
その後、ANAのキャンペーンにも乗っかったので5つに減らしましたが、第一弾のホテル椿山荘東京に続き、第二弾ホテル雅叙園東京へ行って参りました。
第一弾はこちらから。
ところで、東京が地元の方にとってホテル雅叙園東京って、どんな印象をお持ちのホテルなんでしょう?
宿泊した初日と、翌日とで大きく印象の変わるホテルでした。今や、ゴージャスなホテルに泊まって来たと喜んでアップするようなホテルなのか?という微妙な感想が残っているのですが・・・その顛末をご紹介したいと思います。
こちらのホテルはキャンセル期限が宿泊1週間前まで。どうしようかちょっと迷っていたホテルでした。そもそも名前を知らなかったし、泊まるだけのために散財するのもねぇ・・・と。それでも決行したのは、今回予約したホテルの中で一番広い部屋だったのが魅力的だった点。
1泊朝食付き+ラウンジアクセス付き35,640円+地域共通クーポン9,000円。
JR目黒駅から20分ごとに送迎バスも出ているのですが徒歩でも7分足らずなので、行きは歩いてみましょう。
高低差があってわかりにくい道。ズドーンと下るとホテルっぽいのだけど、間違えると上らなくちゃいけないので慎重に地図をチェックしながら歩きます。
途中、お寺があったので入ってみました。
門を入って左手には五百羅漢。
その中央には釈迦如来。そのまわりには十大弟子像、十六羅漢も彫られています。
通称大黒寺と呼ばれるお寺というとおり大黒天の幟がたてられています。
右手に見えるのは薬師如来像ですが、自分や家族の体で気になる箇所に金箔を貼り、病や痛みの平癒を祈るということで、キラキラと光っておいでです。
お寺を出て、さらに下り切ったところにホテル雅叙園東京がありました。
どれがホテル???想像よりも近代的な構えにちょっとビビっています。
入口が見えないけど、どっちに歩いて行くんだろう?
こっちかな?と思った方へ歩こうとすると、何やら案内板が出ています。
え?お七の井戸?
そう、ここは恋人に会いたい一心で火を放ち、その罪で火あぶりの刑に処せられたとされる八百屋お七のゆかりの地なのでした。
お七が恋した吉三は、お七の火刑後に出家して明王院に入りました。西運と名を改め、目黒不動と浅草観音の間を往復十里を念仏を唱えつつ隔夜一万日の行をなし遂げたといいます。 明王院は、明治13年頃までこちら目黒雅叙園が建つ場所に存在していました。 西運が念仏行に出かける前にお七の菩提を念じながら水垢離をとったことから、お七の井戸と言い伝えられています。
先ほど立ち寄った大圓寺には、阿弥陀堂(右手の建物)の中にお七の木彫り像が祀られており、恋人だった西運の墓もあるそうです。
さて。入口に向かいましょう。
なんだか仰々しい建物。後ろの近代的なビルにも圧倒され、場違い感ハンパなし。
屋根には鯱(しゃちほこ)?
振り返ると落ち着いた景色に見えますが、おいそれと一般人が入ってはいけないような威圧感があります。
なにやらゴージャスな雰囲気がプンプンとしていますが、入ってみましょう。
中に入るとすぐに庭園が見え、思ったよりもずっとゆったりと落ち着いた雰囲気。
あちらに続く回廊を歩いて行くとホテル棟へ行けそう。
トーンを落とした回廊はこの状況下にあってか人も少なく、なーんとなく心許なく感じてしまう根性なしの私・・・
廊下の壁には木彫りの絵がずらりと並んでいます。
花魁でしょうか。艶やかな着物姿ですが、なんとなくこの花魁というのが私には違和感がありました。
ブライダルサロンもゆったりゴージャス。
回廊はやがて両脇に水を湛え、招きの大門がお出迎え。むむ?中華風の構え?
2017年に現在のホテル雅叙園東京に変更されましたが、それまでの名称である目黒雅叙園の名が掲げられています。
大胆に活けられたゴージャスな花が水面に映えて美しいのだけど、やっぱり中華風だよね?
お神輿も金色。とにもかくにもザ・ゴージャス!
両脇にはレストランが並んでいます。
こちらではおひとりさまのアフタヌーンティ利用者を多く見かけました。
向かい側は天井までガラス張りの吹き抜けで、庭園が見える開放的なレストラン。やっと落ち着ける気がしました。
ところが、どこまで行ってもフロントに行き着けません。
こっちは宴会場っぽいし、どこだろう?
このホールの脇にあるエレベーターを上がった8階にフロントがあるということでした。
いやもう、このエレベーターだって螺鈿細工でキラキラ。
エレベーターの中だって同じく螺鈿細工の孔雀がお出迎えでキラキラ。
い・いったい・・・ここって何なの?
一般庶民が来てもいいようなところなんでしょうか?
あまりの煌びやかさに、すっかり戸惑っている私たち。部屋へ案内されると、さらに驚きは続きます。
次回記事はこちら。