ちょうど、五条滝の裏を通って幽翠池に戻って来るコースになっていました。
「次回にはきっと開いているからそのときは来てね」とでも言いたげに、本日の蕎麦の案内が下げられていたりします。営業できるようになったときには、一般客も庭園に入れるようになっていることでしょう。
三重塔は、2010年(平成22年)に大改修され、その折に聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)が新たに奉安され、圓通閣と名付けられました。圓通とは観世音菩薩の異称で、圓通閣は観音堂を意味しています。
前夜は東京雲海で覆われていた幽水池を見下ろす位置です。左手がチャペルなら、こちらは神式かな?扉が開いているところも式場のようです。
園内には神社もあります。1924年(大正13年)京都下賀茂神社にあった社殿を譲り受けて移築し、翌年伏見稲荷大社から白玉稲荷を勧請(かんじょう:仏神の霊や像を寺社に新たに迎えて奉安すること)して、椿山荘の守護神としました。
現在の社殿は1989年(平成元年)に改修されています。
椿山荘は、その名にあるとおり庭園には多くの椿が植えられています。
このあたりは特に各地からの椿の名札が多く下げられていると思ったら、開園60周年記念で椿が自治体の木となっている市町村より寄贈されたものを植樹している場所でした。もちろん、大島のものもありましたよ。
前夜も門に灯りがともっていたので気になっていたこちら無茶庵。残念ながらコロナ禍でお休み中ですが蕎麦処です。「次回はきっと開いているからまた来てね」とでも言いたげに「本日の蕎麦」の案内がかかっていたりします。
雰囲気のある建物。行ってみたかったわぁ。営業再開のときには、庭園も一般客に開放されることでしょう。
趣のある建物はそれだけではありません。
今は閉店してしまっていますが、天ぷらや懐石料理のお店だった尚庵。
お茶室の長松亭など、庭園に溶け込んだ建物が点在しています。
御神木のまわりでは、紅葉が始まっていました。
少し離れて見てみると、秋の雰囲気が出ていますね。
朝食会場のみゆきの方が「暑くもなく寒くもない、こんなちょうどいい日よりは、年にそう何日もあるものではありませんね」とおっしゃっていましたが、園内散歩にはもってこいの日でした。
こちらの十三重の石塔は戦国時代の武将で茶人でもあった織田信長の弟君、織田有樂ゆかりの層塔と言われています。
橋のたもとには、東京の名水に数えられた湧き水が湧出した井戸もあります。古香井(ここうせい)と名付けられた秩父山系の地下水で、関東大震災の際には被災用に開放されたそうです。
園内では七福神探しもできます。
前夜はライトアップで不気味に照らされていた五百羅漢も今日は表情が見えます。よく見るとちょっとコミカルなものも。
ぐるりと回って幽水池まで戻って来ました。そろそろチェックアウトの準備に戻ります。
部屋へ戻って庭園を見下ろすと、庭園全体に紅葉が始まっていることがわかりました。今年は早いですね~
午前最後の東京雲海の時間です。早朝の大雲海が見られていたら、もっと幻想的に見えたのかもしれません。
朝食会場から見えたように、こちらも竹を組んで設営しているのでしょう。竹の造作から霧が吹き出している様子が見られました。
行きそびれたのは部屋から見えた屋上庭園。どこから行けばいいのかわかりませんでした。でも、まだこの季節だと寛ぐには暑いですね。
左端に結婚式の記念写真を撮っているのが見えるのですが、わかりますか?
ほら。こちら。
いい日和で何よりでしたが、お着物にはちょっと暑かったかもしれません。
さて。ホテル椿山荘東京ともお別れ。
周辺には元総理大臣鳩山一郎の邸宅である鳩山会館や、松尾芭蕉が3年間住んだと言われる関口芭蕉庵、そして肥後細川庭園など散策できる場所も多くあるのですが、久しぶりの外出はこれで充分。
またしても、貧乏臭くバスで帰路につきましたが、都内に明るくない私にとっては、これでも充分旅行気分。いい気分転換になりました。
地域共通クーポンの恩恵にあずかったのはもうひとつ。ちょうどのそのシケシケの百貨店に出店していた京都にあるデニッシュパンのお店GRAND MABLE(グランマーブル)のチーズ&デニッシュ。トーストすると、サクサクと美味しかったよ。
近場ののんびりStayは英語でStaycationと言うそうです。最近のスラングだって。
今回の予約は一休.com。今までは楽天トラベルを使っていましたが、有利なクーポンがすっかりなくなってしまっていたので、乗り換えちゃいました。即時ポイント利用できるところがメリットかな。www.ikyu.com
第一弾は、これで終了です。