2025年(令和7年)7月20-21日(日-月)
7月は既にANAで富山へ飛んでいますが、猛暑の三連休に自宅で過ごすのは避けようと、航空券の安い小松空港へ飛びました。前回は5つ星旅館 山中温泉 花紫 の夕食2泊分をご紹介しました。
朝食も2連泊分ご紹介します。会場は夕食時と同じ場所に通されます。
【1日目】
テーブル上には重箱ですでに用意されていました。季節のジュースはご近所で作られているというスムージー。甘酒ベースに黄パプリカ、パイナップル、オレンジが入っています。面白い取り合わせ。パプリカの味が利いていて美味しい。
重箱の上にはメニューも用意されていました。朝食にもこだわっていることがわかります。
上段には七輪でいただく干物。のどぐろ、ほたるいか、たたみ鰯の3種類で、ほたるいかはさっと炙って縮んだところでいただきます。たたみ鰯が美味しかったな。
下段はごはんのお供。甘海老昆布〆、ちりめん山椒、海苔佃煮、季節の胡麻和え。たいそうなお重の割にちょっと拍子抜け。
でも、温められた地物たっぷりの野菜は、さつまいも、南瓜、ブロッコリー、にんじん、しいたけ、白山ハムと多彩。胡麻だれでいただきます。
さらに、届いた温かい器がふたつ。
右側が、美味しかったの出汁巻きたまご。
もうひとつがあさりのお味噌汁。かなり薄味でした。東京へ転居してから、年々自分の味付けが濃くなっていることを実感したわ。
ご飯は前夜と同じく石川特別栽培米こしひかりがお櫃に入っています。お代わりが進んじゃう。
香の物は大根漬け、柴漬け、芥子茄子漬、胡瓜の麹漬け、はちみつ梅。デザートは、花紫オリジナルの加賀棒茶カヌレです。品数も量もそう多くないと思っていましたが、かなり満腹になりました。
【2日目】
2日目はお重はなし。このほうが余計な期待をしなくていいわ(笑
お隣にはお重が見えるので、1泊目なのでしょう。全27室とはいえ、あれこれ用意をするのは大変。
スムージーは前日と同じです。香の物は取り分けるように2人分置いてあります。
「ご滞在」ご朝食と書かれているのは、連泊の印ということかな。夕食のように日付が入っていないので、同じメニューが用意されるのでしょう。
ずらりと並んだごはんのお供はきんぴら、焼き明太子、ひじき煮、釜揚げしらす、佃煮。そこへ季節のお造りが届けられました。
お造りは鮪です。前日が甘海老昆布〆だったことから考えると、なんだかゴージャスかも。ひじきやきんぴらは特筆するものではありませんでしたが、焼き明太子はめちゃ嬉しかった。
季節の彩りサラダは、オリジナル胡麻ドレッシングか高木麹商店の塩麹でいただきます。ちょっとこだわりが感じられて楽しみました。
2日目は選べる卵料理です。出汁巻きたまご、オムレツ、温泉卵からチョイス。温泉卵は猪のしゃぶしゃぶのときにいただいたのでオムレツにしました。ふわっふわで美味しかったけど、出汁巻きたまごがやっぱりイチ押しかな。
旬魚の塩焼きは鮭。肉厚で塩加減は控えめ。なんだか、前日よりも豪華な朝食だわ。朝食の鮭って好き。
織田豆腐の湯豆腐は、湯葉、しいたけ、三つ葉が入っています。調べてみるとたぶん隣県福井の越前町(旧織田町)で150年以上作られているおたとうふだと思うのですが、豆腐好きの相棒はいまひとつ好きではなかったようです。福井産大豆を使ったこだわりのお豆腐なんだけど、木綿っぽいざらっとした食感が馴染まなかったかな。糸鰹節、葱、生姜が2人分用意されていました。
デザートは、スイカ、ブルーベリー、葡萄、パイナップル。前日よりもしっかりメニューだったので、デザートがフルーツだったのはちょうどよかったです。
どう考えても2日目のほうがボリューミーでしたが、夕食メニューが初日に比べ見劣りするかなという印象だったので、こうして全体でバランスを取っているのかもしれません。それでも、1泊目の朝食も物足りなくなかったので、充実した朝ご飯が楽しめると思います。
次回また来たときには、鶴仙渓が望める席だといいなぁ・・・