【小田原】寿司屋探しに泣かされて「勝寿し」から、最後は競輪場へ。
今年も押し詰まってきました。
ANAのトク旅先になっていた新千歳、庄内、門司、米子、高知、鹿児島の空港への日帰り旅を目論んでいましたが、風邪気味だったので、年末年始の旅行のために自重して、近場へ出掛けました。
小田原には一度行きたいと思っているお寿司屋さんがあります。
行くと決めていたら予約したのですが、体調も万全ではないし、時間を決めて行動するほどの距離でもないし・・・と呑気に出発したところ、まさかの満席でした。
やっぱりこのごろは、予約必須なのね。
仕方がないので、小田原の駅前にある天史朗寿司へ。ここへは何度か行ったことがあるのですが、顔なじみになったころに寿司屋のどんぶり勘定をやられてしまったことで足が遠のいていました。値段のはっきりしたものを少しつまんだだけなのに、1万円!とかいう、あれね。
店内を覗いてみると、こちらも満席。外で並んで待っていてくださいとの不愛想な一声に、中の汚さもあって萎えていたところで、もう1軒を思い出しました。ちょっと離れているので電話をすると空いているとのこと。
小田原駅からは15分ほど歩きます。小田原城の紅葉はまだまだ見ごろ。
お店は小田原城址からもう少し海側へ行った箱根駅伝のコース上にあります。
こちらが今日のお店、勝寿し。何度かお邪魔しています。
どのお店も満席だったのに、こちらは小田原駅からは遠く離れているせいもあってか貸し切り状態で拍子抜け。
地魚のにぎり8巻2,700円を注文しました。ビールは瓶のみで、アサヒ・キリン・サッポロが揃っています。
まずはアオリイカ。1kgもある大物だったそうです。身が厚くていまひとつという印象だったのに、これはねっとりと美味しい!
ヒラメ。わさびをかなり利かせてあってウレシイ。
ヤガラ。深海魚のような風貌の、口も全長もながーい魚です。でも、そう深いところを泳いでいるわけではないと教わりました。この魚はかつて天史朗寿司で教わりました。高級魚の部類になります。
カワハギ。臭みのない肝は、新しい証拠でしょう。仕入れは毎日とのこと。今は若い職人さんは休みのきちんと取れる回転ずしに行っちゃうのだと嘆いていました。
イサキ。どれも美味しいのですが、ちょっとペースがはやいのが気になります。お酒にいきたいんだけどなぁ・・・確か勧めてもらったお酒は地元の丹沢山だったと思います。火入れだけどそれを感じさせない飲み口でした。
金目鯛。やわやわの身のことが多いのですが、これはしっかり食べごたえがありました。
贅沢だったのはこのアジ。身の厚いアジを開いて両方とも乗せてくれています。なんていうんだろう、2枚で挟んでいる感じ?でも、多すぎじゃなくてちゃんとバランスが取れていました。
最後はしめ鯖。酢加減がまろやかでいい!
最後に出てくる卵も握ってくれました。魚のすり身入りの卵です。
ハイペースなのと、ガリが少なくて無くなっても足してくれないところが残念。でも、美味しかったので赤貝を頼みました。この身がしっかりした赤貝は贅沢な一品♡
もうひとつ、穴子も頼みました。スモーク感がとても好みでした。
合計9,680円(2名)は妥当なお値段じゃないかな、と思います。
よく行くお寿司屋さんは赤酢でシャリに味をつけており、ネタにも一工夫させていておいしいのですが、ここは王道のお寿司としてかなりポイントが高かったです。
帰りは、すぐ近くの柳屋ベーカリーに寄りました。創業は大正10年という老舗です。
各種アンパンや、カレーパンなどもありました。
私が買ったのはこちら。各210円。つぶしは粒あんのことです。撮る前に食べちゃった安納芋のデニッシュも美味しかったです。
数件隣の出窓にネコちゃんが見えたのであれ?と思ったら生きてます~ 気持ちよさそう~
さて。もうひとつ出向いたのがこちら。なんだかわかりますか?
小田原競輪場です(笑
残念ながら開催日ではありませんでしたが、よその競輪場の場外券がここで買えるとかで、入場できました。一度急勾配のトラックを見てみたかったんです。
でも、写真で勾配ってなかなか難しいんですよね。ここで自転車に跨っていられるなんて信じられないほどの急勾配。
運よく、小田原駅行きのシャトルバスに乗れましたが、歯の抜けた年配のおっちゃまばっかり乗ってました。超アウェー(笑
月に3日ぐらいはここでやっているようなので、いつか見に来たいです。すごい迫力だろうなぁ。
福島県会津若松市 宮泉銘醸【冩樂】
2019年(令和元年)12月7日(土)購入
このお酒を知らない人はそういないんじゃないかというぐらい有名なお酒ですよね。
これは、同僚に紹介してもらったお酒です。
私が生酒しか飲まないと言ったところ、勧めてくれたのが冩樂。
しかも、驚くべきことに火入れでした。
同僚曰く「火入れの技術で限りなく生酒に近い仕上げができる」のだそうで。
それでもわざわざ火入れを買うのはなぁ・・・と思っていたところ、この日は生酒がありました。しかもおりがらみ!!!
【冩樂】純米吟醸おりがらみ
このお酒のインパクトは、なんと表現したらいいんでしょうか。
知っている何かの味がするんですけど、ナッツなんだろうか・・・?
ワインの勉強をしている人なら間違いなく形容できる、日本酒にない味わいがあります。
いや、その他のどの日本酒ともまったく違う味なので、これはいつどこででも思い出せるんじゃないかというぐらい、良くも悪くもふつうのお酒とは一線を画しています。
かといって、その他2本が劣っているかと言えばそういうことでもなく、肴によっても異なる味わいが呼び起こされるようで、こんなに飲み比べが楽しかったのは初めて。
もちろん、すっきりと癖がなく食事を邪魔しないお酒もいいのですが、癖があっても食事に合うお酒もまたあるのだかなぁと、今回はしみじみ楽しみました。
機会があればぜひ。
追記
過去記事を見つけ損なっていましたが、去年も同時期に同じものを買っていました。今年の出来が良かったのかどうかは定かではありませんが、去年のものはここまで感動的ではありませんでした。
ちょっとは私も味がわかるようになった・・・とか?
長野県松本市 大信州酒造【大信州】
2019年(令和元年)12月7日(土)購入
相棒がお酒を買ってきた翌日、私も買い出しに出掛けました。
だって1本だけだったら1週間持たない。
せっかくなら飲み比べしたいし。
そう思って出かけた酒屋さんで、この日は優柔不断な私がほぼ迷わずに決められました。
まず1本目がこれ。
岩手県盛岡市 あさ開【あさ開】
あさ開もよく飲むお酒ですが、相棒がよく行く酒屋へ行くとこの日は蔵元から2人やってきていたそうです。
1年前の生酒と今年の生酒を持ってきていたので試飲したところ、相棒の好みは断然今年のものだったとか。
今、調べてみるとその1年前のその生酒は2ヶ月前に購入していました(笑
【群馬】2日目-3 500段もの階段がある谷川岳の麓、モグラ駅へ!
2019年(平成31年)12月1日(日)
山岳小説で馴染みの谷川岳。一度は行きたかったそこで銀世界を見て、大満足でベースプラザまで降りてきました。
前回記事はこちらです。
バスで水上温泉へ向かうならここから出ていますが、私はモグラ駅という愛称のある500段もの階段がある土合駅へ向かいたい。
谷川岳ベースプラザから15分ほど下れば土合駅です。バス停にして2駅。運賃にして210円を歩いて稼ぐ(笑
積雪量がそこそこあるので車道を歩くしかありません。右上に見える雪よけの屋根付き道路を通っててくてくと下りて来ると、上越線の踏切に到着しました。
湯檜曽川にかかる上越線。振り返ると土合駅のホームがすぐそこに見えます。
さて、このトンネルはとても有名なトンネルです。
川端康成のかの有名な【雪国】の冒頭
そのトンネルが、ここです。
踏切を下るとすぐに土合駅。
案内図には現在地の説明があります。これを見るとトマノ耳・オキノ耳のふたつの耳を持つ山を「谷川岳」と呼ぶんでしょうか。
土合駅の説明もあります。上り線ができたのが大正時代。昭和40年代に複線化にする際、地下70mのトンネル内に下りホームを作るのが効率的だったというのがそのいきさつです。
ホームへ行くにはここから入ります。
おや?1日4便と聞きましたが5便出ているようですね。でも、いずれにせよ本数が少ないことに違いはありません。モグラ駅である下りホームから出ているのは、8:37・9:54・13:49・17:58・20:59の5本です。
上りホームから水上駅へ向かう列車は6:38・8:39・12:39・15:34・18:16。私はこの12:39に乗れたらなぁと思っていました。
土合駅に着いたのは11:50。50分ほど時間がありますが、どちらが上りか下りかよくわかっていなかったので、とりあえずここで乗車駅証明書を取りました。記念に持ち帰るのはやめてくださいと書いてあります。
右が水上駅へ向かう上りホーム。すぐそこにホームが見えています。ということは、モグラ駅は【雪国】の舞台である越後湯沢へ向かう下りホームですね。
そういえば、道路の上にロープウェイの乗り場へ行くのと同じような通路が通っているのを見たなぁ。そう、こんな古びた通路を歩いていきます。
ここまでくると、上り下りのホームに間違いがないか注意が書いてありました。そりゃ500段もの階段を下りるんですもんね。
このドアを出るとかなりの風圧を感じます。でも、出た先には風よけが見えます。
先ほどのドアを通り抜けてから振り返ってみました。ドアの前に衝立が見あります。これはモグラ駅に向かってV字になっていて、ホームからの風を和らげる効果を持っています。それでも、かなりの風圧を感じるのは窓が閉まっているためもあるでしょう。
さて。ここからがモグラ駅への階段です。
既にここまでに24段下ってきているので、モグラ駅までは462段です。最終地点がどこかここからは見えませんが、そんなにも長く続く階段だということがわかるでしょうか?
どこからともなく何組かがやってきていたので、人を入れて撮ってみました。このほうがちょっと雰囲気が出るかな?ずーっと下のほうにも人影が見えます。
下りたら上がるしかないシチュエーション、渋る相棒をおだてて下りたのは娘(笑
私とだったら決して下りなかったと思いますが、ここまできて行かないなんて考えられない!ここで待っていて!と譲らない娘に負けていました。
モグラ駅の下り線地下ホーム。すごいところにありますね。
どちらを見ても真っ暗で、トンネルの中のホームということがわかります。ときどき早朝登山に備えて登山客が眠っていることもあるそうです。こんなところで遭遇したら怖すぎだと給仕担当者のお姉さんが言っていました。
上るだけの462段。頑張ります!
左右に水が流れるようになっていますが、とりわけ左側が幅広い。豪雨のときはどんな様子になるんでしょう。この日も水が流れていましたが、地下水が通っているとすればトンネル工事もさぞ大変だったと思います。
左側に段数が書かれており、5段ごとに踊り場になるので思いの外しんどくありません。
ゆっくり上っても10分ほどで462段目に到着です。
風よけ用の衝立の向こうのドアには、あと24段だから頑張れと書いてあります(笑
残す24段の最後がこちら、486段目です。
土合駅でゆうべのおにぎりをいただいていたら、ちょうどいい時間になりました。
上りホームからは正面にロープウェイ駅から下りてきたときに通った屋根付き道路が見えます。
なんにもない無人駅。下りホームと違ってふつうの田舎駅です。
12:39発水上行上越線が到着しました。
上り線はぐるりとループを描いて湯檜曽駅へ向かいます。なんか面白そう~
360度ループを描くので、期待して一番前に行ってみました。でも、この日はあいにくもう一人乗務員が乗っており、頭がジャマ(笑
でも、なんとなく左に弧を描く雰囲気がわかるでしょうか。
水上駅では引き続きいい待ち合わせ時間で上り線がやってきます。でも、私たちは1本遅らせて道の駅へ行くことにしました。
次の電車までは1時間半。道の駅までは1.8km片道22分と出ています。ちょっとタイトかも。
でも、まだまだ紅葉も残っています。
道の駅は思ったよりも遠かったのですが、利根川沿いの清流公園の傍にありました。この公園が諏訪峡遊歩道のスタートで、諏訪峡の奇跡怪石が見られる遊歩道が整備されているようです。
迷っている時間はありません。
狙っていたのは、お宿で教わった名月という名のりんご。ありました!ありました!小さいサイズが6個入りで550円。
しいたけ600円・なめこ350円・まいたけ500円・ほうれん草120円・こんにゃく310円(税別)とどれも破格の値段!
もうひとつ、教わっていたのが洋梨。新潟と違ってあまり力を入れていないのだそうですが、洋梨もなかなかイケるとのこと。こちらが200円!
上州おっきりこみ(650円)は初めて聞く名前でしたが、山梨のほうとうと似た煮込み麺。麺好きの我が家では見逃せません。
娘はりんごのグラッセ(540円)と花豆パウンドケーキ(970円)を選んでいました。豆の美味しい地方なのでジャンボ大福(190円)も。
これ以外に娘がお米を買って帰ると言い出して、白米ともち米それぞれ2kg(1,000円)ずつ買いました。お土産というより、まるで買い出しです。
初日に買ったチーズとバウムクーヘンもご紹介します。
カマンベールチーズ(680円税込)は牛乳の味がしっかりあって美味しい。バウムクーヘン(1,047円税込)はしっとりしていて、百貨店出店の各有名店を上回る美味しさ!もっと種類が違うのも含めて買えばよかったです。バウムクーヘンも好きの我が家、イチオシ!水上のほか、埼玉県本庄市と軽井沢にも店舗があるようなので、お近くにお出かけの際はぜひ!
見て回ったところはそう多くありませんが、ゆったりとしたお宿で美味しい食事、谷川岳の絶景と500段もの階段を持つモグラ駅、そして道の駅での買い出しで、大満足の旅行となりました。
勤務先の福利厚生で補助が出るとはいえ、半分以上が持ち出しとなるお宿を取ってくれた娘にも感謝。あと1度招待するわね~と言ってくれていました。
終わり。
【群馬】2日目-2 絶景の谷川岳へロープウェイで!
2019年(平成31年)12月1日(日)
娘の招待で水上温泉の4室しかないお宿、別亭やえ野に来ています。
前回記事はこちら。
別亭やえ野をあとにして、谷川岳ロープウェイ乗り場までやってきました。ベースプラザにはお土産物屋さんもありましたが、そう魅力的ではありませんでした。立山のように限定の地酒でも売ってくれていたらいいのになぁ(笑
ロープウェイは往復で2,100円。クレジットカードもOKです。
私たちはすいすいとここまで歩いてきましたが、長く続く通路には、早くから整列を促す標識が下がっていました。夏のシーズンに来たら大行列なのでしょう。
最大22人乗れるというロープウェイですが、全員が座れる程度にゆったりと乗せてくれます。
さぁ。宙に浮きました!思ったより遠くまで乗る雰囲気。空もまだ青くて眩しい~!
眼下には湯檜曽川に注ぐ小さな川が見えます。
ロープウェイがどこまで続くかはまだ謎。かなり遠くの山まで続いていそうです。
あ、あれかぁ!正面の山に駅が認められました。これ、往復2,100円も納得ね。かなり遠くて乗車時間が長いです。
ちらりと雲が見えますが、クリアスカイと言ってもいいでしょう。
ど真ん中に小さな滝が見えるんだけどな。空の青さが映えて、みんな大興奮で乗っています。谷川岳へ歩きでの一番簡単なアプローチはこのロープウェイの下。ちょうど左側に見えていますが、この雪だと検討の余地なし。ほんと何も知らずにやってきたことに大笑いでした。
滝は、ちょっとアップにしてもわかりにくいかしら?
このあたりは、5月まで積雪があるそうで、そのためなのか根元から湾曲した木が多く見られたのだけど、こうしてみるとわからないなぁ。残念。
15分ほどの乗車時間。天神平駅へ到着です。
ロープウェイで上ってきた方角はこちら。トレッキングはできなかったけれど、こんな絶景が見れたなら大満足です。
正面右手に見えるのが一ノ倉岳(1,974m)と重倉岳(1,977m)なのかなぁ?
となると、もう少し左に目をやってリフト乗り場の向こうの山は?
リフト乗り場へ近づいて行って山肌を見るとラッセルらしき痕があります。この冬の山を登って行っている人が、きっといるんだね~
その山をもう少しズームしてみましょう。ふたつ尖っているのがトマノ耳(1,963m)、オキノ耳(1,977m)?できればあのあたりまで歩きたいと思っていたけど、まーったく無理ですね。登山シーズンでも厳しそうなぐらい。こういう無謀な人種が遭難事故を起こしちゃ大顰蹙ですよね。
リフト乗り場がありますが、冬シーズンを迎えるまではリフトで上へ上がれることもできます。でも、今の時期はスキー場開始を待つばかり。
コブだらけのゲレンデは難易度が高そう・・・えぇ、私をスキーに連れて行っての世代ですが、私は2,3度しか滑ったことがなくボーゲン止まりでした(恥
早くに積もった雪のおかげで、きっと今年のスキーシーズン到来は早いはず。でもまだこの日はレストハウスも営業していません。谷川岳ロープウェイ HPを確かめると、2019年12月7日から営業開始で、私たちの行った1週間後。またか。私はだいたい1週間前とか1週間後でいろんなことを外すことが多いんです。
大満足で戻ることにしました。帰りのロープウェイもすいています。そうか、スキーシーズンも混むんでしょうね。いい雪質だもんなぁ。
トレッキングにもスキーにも時期は外れていましたが、1週間早ければ積雪は見られず、1週間遅ければスキー客もやってきていて賑わい始めるはず。レストハウスは開いていませんでしたが、今回はちょうどいい時期だったということにしましょう。
下り始め。下りのほうが絶景です。急降下は迫力満点。
途中で見えるたぶん、トマノ耳、オキノ耳には雲がかかり始めました。予報どおりのお天気で、ほんと間一髪のクリアスカイでした。
山の名前は合っているのか定かではありませんが、谷川岳と呼ばれるこちらは季節によっていろんな顔を見せてくれるのでしょう。絶好のタイミングに来られて、本当に良かったです。
谷底に見える駅に到着したら、日本一のモグラ駅、土合駅へ誘ってみましょう。
次回記事はこちら。