英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【イタリア】3日目-5 世界遺産の洞窟住居マテーラのサッシに泊まる

 
ホテルへ到着しました。
マテーラでは洞窟ホテルを探しましたが、対岸から見たとおり起伏のある場所です。スーツケースを持って、いくつもの階段を上らなくてはならないのは、どこも共通。
 
夏前タクシーの予約時に、その心配がないホテルを紹介していただいたのですが、そのいずれもが半年以上前に既に満室でした。ツアーで確保しているのかもしれませんね。
 
それでも、当時予約していたホテルは、かなり階段を上がると言われたのでキャンセルし、地図を見ながら予測して選んだのがResidence San Giovanni Vecchio(朝食付2泊3名33,485円)。Hotels.comから予約しました。
 
写真は夜のものですが、タクシーを降りて10段ほど階段を上ります。
扉の左隣にあるブザーを押すと、人がきてくれました。

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前にクロアチアへ行ったときドゥブロヴニクで利用したところもそうでしたが、道路を挟んで「Oi Marì」というレストランがレセプションも兼ねており、そこからきてくれたようです。 (よく見ると、ブザーの上になにやら説明書きがありました) 
 
私たちの部屋は1階「LUNA」
 
隣の階段を上がるとバルコニーがあり「ナイスビューだよ」と教えてくれました。あとで上がりましょう。
  
荷物を置いたらレセプションへ行って手続きです。
まさしく洞窟を感じるお店。洞窟住居は石灰石を掘って作ったものであることが、中へ入るとよくわかります。
店内では、大晦日のパーティー準備をしているようでした。

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このおにーさん、ものすごくソフトで、めちゃくちゃ親切でした。
地図でマテーラの説明をしてくれたあと、質問がないか尋ねてくれ、スーパーの場所や、明日のレストラン事情も教えてくれました。
元日は、どこのレストランも閉まっているか予約のみが多いそうですが、それでも、いくつか開いているかもしれない店を教えてくれました。
 
明日の朝食は、元日なので9時、翌日は8時からです。
私たちが7時半には電車に乗ることを伝えると、明日の夜に届けると言ってくれました。プラハでも同じことをお願いしましたが、すっかり忘れられていましたけどね。
 
部屋にはロフトがあります。下のソファーは広げるとエキストラベッド。
 
階段を上ると、ベッドルームになります。

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2階はこんな感じ。
棚とハンガーがあるだけで、2泊するのに荷物を仕舞う場所がありません。 

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下から見上げると、右にハンガーがちらりと見えますが、その下にオープンの棚があるだけ。ハンガーはロングコートもかけられません。

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階段とソファのあいだからバスルームへ入ります。
階段下のテーブルにワイングラスがありますが、大晦日なのでスパークリングワインがサービスでした。

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ソファーをベッドにしやすいよう、おにーさんがテーブルを移動させてくれましたが、デスクの下にある冷蔵庫、ベッドにしてしまうと開けるのが困難になるのが難点。

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シャワーブースがガラス1枚なのはアルベロベッロと同じですが、こちらの方がずっと広い。ただ、シャンプーなどを置く棚がないのは残念です。
 
 タオルウォーマーはまたしても大活躍。
  
どうやら、私たちの泊まった部屋は、建て増した部分のよう。
この建物のどこかには洞窟部分があるかもしれませんが、残念ながらその雰囲気を感じられる場所はありませんでした。他の部屋なら違ったのかな?
でも、サッシの中に泊まっているだけで良しとしましょう。
とにもかくにもまずは買い出しに出掛けねば。明日の分の水は必須です。
 
スーパーは洞窟住居のあるサッシ地区を抜け、駅への道の途中にあります。
おにーさんに駅へ行く道を聞いたところ、階段を上がるのでタクシーがおススメと言われました。 
それがなぜかは歩いて行くとわかりました。ホテルの前の道は車が入れる通りなのですがそれも途中までで、そこからは階段を上がっていかなければなりません。
振り返るとこんな感じ。道も石畳だし、スーツケースをゴロゴロというのは大変かも。 
 
階段はなだらかで何度も踊り場がありますが、それでも100段ほどありました。
さらに、出発の日の天気予報は朝から雨が降り始めるようです。
  
階段を上りきると、突然こんな場所にひょっこり出てきます。こにゃくうさんは、これをサッシ地区との「結界」と表現されていましたが、言いえて妙、まさにそんな感じ。 
 
こちら側はサッシ地区のどことなく陰鬱な感じとは違ってこちらはなんと朗らかな。
月明かりが美しいですが、まだ17時20分です。
 
カウントダウンのコンサートがあるそうで少し入場規制も始まっていました。気にはなりますが、群衆の中に無用に身を置かないことはいつも決めています。
  
ここから2分ほどでスーパー、さらに5分で駅。
うーむ。タクシーどうしよう。雨でなければ、楽勝に思えてしょうがないのだけど。
 
なぜか私は、多少苦労するほうが、旅が楽しく思えてしまうのです。
どの道を通ったわからないタクシーを利用するよりも、汗をかきながら荷物を抱えて階段を上がっているほうが、旅気分が盛り上がる。
個人手配にこだわるのもそれが理由です。
 
タクシーよりも列車の旅を選んだように、自分の足にこだわってしまう私。
一方、相棒は必要な対価を支払って、快適に過ごすことを選ぶタイプ。
でも、雨が降ったらなにを言われるかわかったもんじゃないから、おとなしくタクシーを頼むするほうがいいよね。